理学療法学生のための理学療法士によるPT会議室

投球動作における必要な知識 -投球フェーズについて-

f:id:tnpaisen:20201007174129p:plainこんにちわ!

毎週日曜日に野球に出かけておりますともちゃそです。

実は小学校・中学校・高校・大学・草野球と約14年ほど野球をしており

今もなお野球しております。

いつまで野球ができるか分かりませんがなんとか怪我なく

やっていきたいです...😄

さて、そんな今日ですが投球動作について書いていこうと思います!

筆者も高校生の時にピッチャーをやっていて肩を痛めてしまい

夏の大会に出れなかったことがあります...

なぜ痛くなったのか、今考えると明らかに投球フォームが悪かった(笑)

そこで今回は投球フェーズについて簡単に記載していこうと思います。

 

投球フェーズについて

投球動作をそれぞれのフェーズに分類すると

ワインドアップ期、初期コッキング期(早期コッキング期)、終期コッキング期、加速期、フォロースルー期の5つのフェーズに分類されます。

投球動作は下肢から上肢にむけて運動が連鎖的に遂行されるために、

それぞれのフェーズにおいての必要な動きが制限されてしまうと

以降のフェーズでの運動に影響を及ぼしてしまいます。

ワインドアップ期

投球始動-ステップ脚最大挙上までの間になります。

ステップ脚の膝を高くあげることによって位置エネルギーを蓄え

初期コッキング以降につなげるフェーズとなっております。

ここのフェーズで大切なこととしては

・安定した片脚立位

・ステップ脚最大挙上時の骨盤中間位または前傾位  などがあります。

仮に最大挙上時に過剰に後傾するとコッキング期以降での体の開きなどにつながりやすいです。

 

初期コッキング期

ステップ脚挙上-ステップ足部接地までの間です。

ワインドアップ期で蓄えた位置エネルギーを並進運動のエネルギーとして利用するフェーズです。

大事なフェーズの1つです!

多くの文献でも初期コッキング期の運動が以降のフェーズの運動に影響を与えるといった報告があります。

初期コッキング期の動きによって以降のフェーズでの肘下がりなどに関与していきます。

大切なこととしては

・足部接地時に肘下がりがないか

・足部接地時のクロスステップの有無

・前方から見て軸足の膝がつま先よりも前に出ていないか  などがあります。

クロスステップに関してはプロ野球選手でもサイドスローの投手で

よくクロスステップが見られますが

それに関しては投球における一つの戦略として行っていると考えられます。

いわゆるパフォーマンスのためにあえてクロスステップに踏み込んで

打者に対して打ちにくい投げ方をしているということだと考えられます。

 

終期コッキング期

ステップ足部着地-肩関節最大外旋位までの間です。

ステップした脚を軸として安定させ、並進運動から回転運動に変換するフェーズです。

ここからは特に運動連鎖が大事になってくるフェーズです!

右投手を想定した時には足部が接地してから骨盤の左回旋が生じます。

この骨盤の左回旋はステップした脚(左脚)を軸とした股関節内転・内旋運動が主体となります。

その骨盤左回旋に伴い、連動して体幹回旋が生じていきます。

そこから胸椎や肩甲骨の動きも生じてきて腕のしなりが作られます。

加速期

肩関節最大外旋-ボールリリースの間です。

並進運動と下肢・体幹による回転運動によって蓄えられた運動エネルギーが

連鎖的に上肢の鞭のような運動からボールに伝達されるフェーズです。

ここでは下肢-体幹の運動を止めることで肩関節内旋・肘伸展の効率化を図っていくフェーズになります。

大切なこととしては

・ゼロポジションでのリリース

・肘下がりの有無            などがあります。

フォロースルー期

ボールリリース-投球動作の完了までの間です。

減速運動を行うフェーズですが、ステップ脚への体重移動や骨盤・体幹の回旋運動を

十分に行うことによって上肢に依存する運動を減少させることが重要となっています。

野球選手ではよく肩関節2nd内旋の可動域が狭くなっていることが多いですが

このフェーズでの上肢の動き(肩関節内旋)を止めるために

棘下筋や小円筋などの外旋筋群の遠心性収縮が求められます。

投球の繰り返しにより上記の筋群には遠心性のストレスが反復され、

伸張性低下・後方関節包の肥厚・癒着などを生じると言われています。

大切なこととしては

・リリース時の前腕回内の有無

体重移動ができているか(体幹回旋・屈曲)     などがあります。

 

まとめ

今回は投球フェーズについて簡単に記載させていただきました。

投球動作を見ていく、投球障害肩の患者さんを診ていく上では必要な知識

ですので知っておいていただければと思います。

 

 

  1. 榊原 直樹:ピッチング(投球)のバイオメカニクス,カイロプラクティックジャーナル.2009
  2. 宮下 浩二:スポーツ動作と安定性,関西理学 3:49-57,2003
  3. 宮下 浩二:スポーツによる上肢の運動障害の予防とリハビリテーション,日本職業・災害医学会会誌 JJOMT 60:131-136,2012

疼痛について -下行性疼痛抑制機構-

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こんにちは!トモヤンです!

 

前回は疼痛の種類について紹介させていただきました。

tnpaisen.hatenablog.com

 

急性疼痛と慢性疼痛

そして慢性疼痛の中でも2、3種類の疼痛があることをお伝えさせて

いただきました。

 

そして今回は痛みの抑制に作用する

下行性疼痛抑制機構について記載させていただきます。

 

下行性疼痛抑制系とは

下行性とは上位脳から下位脳に向かって信号を伝える神経路です。

その中で大脳皮質から中脳を経て延髄を通り脊髄後角に行く経路があります。

 

脳幹から下行して痛覚の伝達をする脊髄後角へと作用して

痛覚伝達を抑制する神経には主に2つの経路があります。

 

ノルアドレナリン作動性ニューロン

ノルアドレナリンが作用する神経路は中脳中心灰白質から橋を通り

脊髄後角へと投射し一次知覚ニューロンと脊髄後角ニューロンの痛覚伝達を抑制します。

 

 

セロトニン作動性ニューロン

セロトニンが作用する神経路はノルアドレナリンと同様に

中脳中心灰白質から始まり、延髄の大縫線核を通り脊髄後角へと投射し

脊髄後角での痛覚伝達を抑制します。

 

セロトニンは侵害受容器に対しては発痛物質として痛みを強める作用として

働きますが、脊髄後角においては痛みを抑制する働きを持ちます。

 

 

下行性疼痛抑制系が働くには?

この疼痛抑制機構が働くには2つほどあります

 

侵害受容性疼痛が生じる

脊髄視床路からの入力によって侵害受容性疼痛を感じると

先ほど述べたノルアドレナリンセロトニン神経伝達物質として使う神経が

駆動し、脊髄後角での痛覚伝達を抑制するために賦活されます。

 

薬物療法(抗うつ薬)

抗うつ薬には三環系抗うつ薬選択的セロトニン再取り込み阻害薬などがあります。

それぞれ脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンセロトニンを増加させて

下行性疼痛抑制系を賦活させます。

 

 

下行性疼痛抑制系が働かないとき

先ほど述べたように抗うつ薬が下行性疼痛抑制系を賦活するので

逆に鬱などの情動障害が生じると脳内でノルアドレナリンセロトニンの産生が低下するため

下行性疼痛抑制系は働きにくくなります。

 

 

まとめ

今回下行性疼痛抑制系に

ついて書かさせていただきました。

一般的には下行性疼痛抑制系が痛みの抑制に関与していると言われていますが

逆に慢性痛の発症にこの下行性疼痛抑制系が関与しているということも

示唆されているようですので下行性疼痛抑制系については

まだまだこれからも解明されていくと思います。

 

それでは。

参考文献

  1. 増田 豊:ペインクリニックにおける疼痛管理と薬剤師,昭和大学薬学雑誌 第3巻,第2号,97-113.2012.
  2.  渡辺 正仁ら:痛みのメカニズムと鎮痛,保健医療学雑誌 8 (1),50-61,2017.

 

疼痛について -疼痛の種類-

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こんにちわ!

ここ最近は全く更新できていませんでしたm(_ _)m

色々と忙しくて手につけれませんでした...

やはり何事も継続は難しいものですね...

 

 

では今回のテーマについてですが本日は痛みについてです!

我々理学療法士、特に外来整形では痛みに対しての介入がメインで

痛みをターゲットにすることが多いです。

そもそも痛みって何ですか?ということをメインに今回は話していきます。

痛みとは?

痛みの定義としては以下となっております

組織の実質的あるいは潜在的損傷に基づいて起こる不快な感覚性・情動性の体験である(国際疼痛学会.1994より)

ざっくり言えば組織の損傷を有無を知らせる防御機構みたいなものです

(慢性疼痛の場合は話が別になってきますが...)

 

疼痛の種類

痛みの種類には二つありまして急性疼痛と慢性疼痛があります。

 

急性疼痛

急性疼痛は骨折や肉離れなど局所的な組織損傷によって数日-数週にまで持続する痛みです。

主に組織損傷が起こることによって損傷部位にて炎症が起こることで痛みを感じます。

また、炎症が起こることによって侵害受容器の疼痛閾値が低下することによって

通常よりも弱い侵害刺激でも痛みを感じるようになります。

 

慢性疼痛

急性疼痛の通常の経過、または創傷の治癒を要する妥当な時間を超えて持続する疼痛です。

簡単にいうと損傷された組織が治ったにも関わらず痛みが持続してしまい

組織の損傷の関与のみでは説明不能な疼痛です。

 

ここでは急性疼痛と慢性疼痛に分類しましたが慢性疼痛の中でも痛みの分類がされています。

侵害受容性疼痛

侵害受容性疼痛とは痛みを受容する自由神経終末の侵害受容器が刺激されて生じる疼痛です。

例としては骨折、挫傷、熱傷など組織損傷があるものすべてが含まれます。

 

神経障害性疼痛

神経障害性疼痛は疼痛を伝える神経線維そのものが様々な原因で異常な興奮が起きて生じる疼痛です。

例としては

ヘルニアによる神経根の圧迫

脊柱管狭窄症による神経絞扼

糖尿病などの代謝異常

腫瘍による神経圧迫などが主にあります。

 

侵害可塑性疼痛

こちらは疼痛リハビリテーションについての外部勉強会にて知りました。

痛みの信号に関与している脊髄・脳内のネットワークにおいて生じた神経可塑性によって増強する・生じる痛みです。

 

可塑性とは外からの刺激などによって常に機能的・構造的な変化を起こしていることという意味です。

 

そのためここでは神経が外からの刺激(侵害刺激)で機能的・構造的な変化が起きることによって

痛みが出現するということになります。

 

まとめ

今回は痛みについてと主な分類を記載しました。

外来整形では急性的な痛みでこられる患者さんもおられますが

痛みが慢性している患者さんも多くおられます。

特に慢性痛の治療介入は痛みの質や痛みの種類を考えないと治療効果が

うまく出せないことがありますので痛みを扱う専門家痛みについて

必ず知っておかなければなりません。

臨床ですぐにこの知識が活かされるかといえば難しいかもしれませんが

知っておいて損はないと思います。

 

それでは。

 

参考文献

  1. 増田 豊:ペインクリニックにおける疼痛管理と薬剤師,昭和大学薬学雑誌 第3巻,第2号,97-113,2012
  2. 渡辺 正仁ら:痛みのメカニズムと鎮痛,保健医療学雑誌8(1):50-63,2017

素朴な疑問 患者さんと...

こんにちわ!

 

 

ここ最近胃の調子が悪く晩御飯がドリンクゼリーでした

ともちゃそです。

原因は急に脂っこいものを食べた(セブンイレブンのメンチカツ)

もしくはストレスためかと考えられます( ・∇・)

 

 

 

本日の内容は!!!

 

 

最近すごい思うことがあって一部の理学療法士の方におられて

 

 

高齢の患者さんに対してなんでタメ口になるのか???

 

 

30代や40代など年上の患者さんに対しては

「痛みないですか?」

「どんな時に痛みますか?」

などと敬語を使うのに対して

 

 

高齢の患者さんに対しては

「痛い?どこが?」

「いつ痛む?」

などということが時折見受けられます。

 

 

 

私は中学・高校の部活で上下関係には厳しく言われてきたので

目上の方に対しては必ず敬語を使うようにしています。

 

 

だからより違和感を感じてしまいました。(笑)

 

 

 

でもタメ口を使うには何か理由があるのではないかと思い考えてみました。

 

 

 

 

しかし、特にタメ口を使うメリットが見つかりませんでした。笑

 

 

仮にタメ口で話すとしてもその患者さんとの信頼関係が形成されてから

話すべきだと思います。

 

 

 

だからもし患者さんに対してタメ口で話してるよー

って人はタメ口で話すメリットを私に教えてください!

 

コメントお待ちしております

 

 

 

今日はここまで!!

 

 

ではでは

大学生、普段から勉強してた?

こんにちわ!

 

最近部屋が暑すぎたのでクーラーをつけまくってたら

電気代が激増しましたともちゃそです( ´ ▽ ` )

 

一ヶ月前と比較したら約2.8倍くらいに跳ね上がってました...

 

最近は扇風機と多少のクーラーでなんとか電気代を抑えるように

節約をしております(笑)

 

 

他に何か良い暑さをしのぐ方法があればコメントよろしくお願いします( ´ ▽ ` )

 

 

 

さてさて今日の雑談は!!!

 

PTS「学生の時って普段勉強してました?」

 

ととある学生がちょっと小話を投げかけてきました。

なので今日は

学生の時、普段は勉強をするべきか?

について話していきたいと思います!

 

 

理学療法の勉強

先に結論から述べますと

私は普段は理学療法の勉強は全くしていませんでした

 

ちなみにですがテスト期間や国家試験が近くなった時、実習中の勉強に

関してはしっかりやってました(笑)

 

なんでやらなかったかというと

勉強する明確な目的がなかったからです。

 

「いやいや理学療法士になるために勉強せんといかんやないか

このアホたれくそ坊主、コンクリートで背負い投げするぞ」

と思うかもしれませんが

 

2.3年生の時に

「よっしゃ、2.3年後に理学療法士になるんだから普段から勉強しよう!」

と言う+勉強していた人はほとんどいなかったです。

もちろん中には勉強していた人もいるかもしれませんけども。

 

「俺は近々学生スポーツトレーナーをやるんだ」

「私は障害者スポーツの指導をやるわ」

など明確な目的が見つからない限り勉強するのは難しいかなと思います。

 

休みの日

私は週2回ある部活に所属していました!

それ以外の授業のある平日の夜と休みの日はバイトするか遊んでました(笑)

 

だってお金が欲しいし遊びたいから(笑)

学生時代はほとんどみんな遊びたいはずd( ̄  ̄)

 

あとは、部活の先輩の影響で心理学の本を読んでいました!

初めて読んだ本が

「僕は愛を証明しようと思う」と言う本です。

ググったらすぐ出ると思うので詳細はそちらでみてください。

 

ストーリーの中で色々な心理学の応用が使われてて面白いですし、

おもしろいだけでなくて普段のコミュニケーションの中でも役に立つことが

多いので勉強にもなりました。

 

それ以来休みの日にちょこちょこ心理学の本を買っては読んでいます!

 

ちなみに現在は心理学を応用したビジネスやブログ

他の人とのメールやLINEなどの場面における文章術についての本を読んでいます!

 

少しでも円滑なコミュニケーションを図るためにも心理学は

便利なスキルだと私は思ってます!

 

 

普段勉強するべき?

さあ結論にきましたが

普段勉強する必要があるかないかについては

結局は個人によると思います(笑)

 

しかし、私はどちらかと言うと勉強しないに賛成です。

 

「どうせ自分が勉強せんかったやからやろ」

と思うかもしれませんが理由はちゃんとあります

 

1.社会に出たら嫌でも勉強する

これは理学療法士に関しては間違いなくずっと勉強していきます。

患者さんはいろんな患者さんがいますし、似たような症状でも症状の原因は

全然違いますし患者さんそれぞれに対して異なるアプローチ方法になると思います。

勉強はしんどい人がほとんどだと思いますが

患者さんを実際に担当するという責任感から必ず勉強するようになります。

 

 

2.遊べるのは学生まで

もちろん社会人になっても休みはあるので遊べない訳ではないですが

社会人と比べると自由な時間が学生の方が莫大にあります。

それをしっかり勉強以外に使うことでコミュニケーションの向上や

色々な趣味、新たなスキルを見つけることができます。

自由な時間を自由に使えるのでやはり遊ぶことも大事ではないかと思います。

 

 

ただ学生時代に勉強することを否定している訳ではありません。

もちろん勉強をすればするほどまた様々な知識が身について

理学療法士になって患者さんを治療して少しでも改善することが

できるかもしれません。

 

 

私の意見ではありませんがやはり

勉強と遊びの両立ができてなおかつ時間の使い方(効率)が上手いことが

1番ですね。

 

 

 

では今日はここまで!

 

 

ではでは!

症例発表 1,2年の差が大きい... 臨床と大学院

こんにちわ!

 

お久しぶりです。

先日1年ぶりに車を運転したら死にそうになりましたPAISENです。

 

車を運転する機会がなくていざ運転するとなると危ないですね(笑)

細い道で対向車とすれ違う時はヒヤヒヤしました。

 

 

少し期間が空いたのですが先日は職場で先輩PTの症例発表会がありました。

 

 

 

感想を一言で言うと

 

 

1,2年の臨床経験の差はかなり大きい。

と思いました。

 

 

よく職場の先輩に言われるのですが

「10年目くらいになると1年の経験の差はあまり感じないことが多いけど

1年目,2年目,3年目の差は大きいよ」

とよく言われます。

 

 

先日はそれを本当に痛感させられました。

 

 

評価の仕方、アプローチの仕方は人それぞれのやり方があること

そして初期情報からの原因組織の予測・特定、そして統合と解釈を行い

治療に入っていく。

また、治療の中でもどの治療が即時効果が出るかと評価を行っていました。

 

 

 

また、患者さんの状態・症状によっては

原因組織の特定を先にやるか

リハビリで先に状態・症状を改善させるか

など色々考える必要があるということを感じました。

 

 

 

そしてもう一つ私の中でふと感じたことがあります。

 

 

1年目、2年目、3年目で大きな差が生まれると考えたときに

 

 

「専門学校や大学を卒業した後に大学院に進むと同期に遅れをとる」

ということが私の頭の中に浮かんできました。

 

 

 

私は大学で理学療法士の免許を取りましたが

同級生の中で数人大学院に進学しています。

 

 

なんで大学院に行くの?と聞くと大体の人が

「とりあえず今後は修士号が必要になると思うから」

 

 

なんで必要になるの?と聞くと

「これから理学療法士がどんどん増えて行く中で上の方に行くため」

「これから高いレベルが必要になると思うから」

 

彼らが何を言いたいのかは理解できました。

その考えもありだと思いますし大学院に進むと知識も増えますし

より専門的な部分に特化できると思います。

 

 

けどなんか違うな〜と感じています。

 

 

ちなみに私は研究よりも臨床に出るほうが楽しいと考えたので

臨床に出ることを選択しました。

実際今でも臨床に出ることを選択して正解だと思っています。

 

 

 

なぜかというと大学院でも臨床でもどっちにしろ勉強が必要だからです。

さらに患者さんを受け持ちより多くの患者さんを担当できるのは臨床だと思います。

大学院でも非常勤などで働くと思いますが

患者さんの人数・実際に働く時間の差は大きいと思います。

 

 

でも私が思うには大学院に行くことによって

10年目などのベテランになるとちょっと差は出るのではないかなと思っています。

 

 

これは私の勝手な考えですが(笑)

 

 

でも大学院に行こうが臨床にでようが

結局はその人次第かなと思います。

 

 

だからどっちの選択肢が正解とかはその人によるのかな

と思います。

 

 

私は臨床に賛成派ですが中には臨床に出ながら研究も進めていく方も

いらっしゃいます。

 

 

私も負けないように頑張ります。

みなさんも頑張っていきましょう。

 

 

 

今日はここまで!!

 

ではでは。

肩関節・肩甲骨 姿勢アライメントについて

こんにちわ!

 

大学生の時、アイス食べたいけどお金がもったいないから

チューチューを凍らせて食べて夏を過ごしていましたPAISENです。

 

100円で10本?入りはお得ですね。

冷たいものだったら何でもよかったのでよく買ってました。笑

 

 

さてさて今日はですね

 

 

肩関節・肩甲骨の姿勢アライメントについて!!!

 

特に今日は静止アライメントについて書いていきたいと思います。

 

 肩関節

正常なアライメント

ここでいう肩関節は肩甲上腕関節のこと。

 

1)上腕骨頭の前方変位が上腕骨頭の直径の1/3以内

矢状面から見たときに上腕骨頭の上部を覆うような形で肩甲骨の肩峰がある。

正常では肩峰の下に上腕骨頭があり、肩峰に対して上腕骨頭は直径の1/3内に収まっている。

 

 

2)上腕骨頭と肩峰間の距離

正常:1cm(10mm)

基本的には画像所見で確認することができる。

触診においては左右差を確認すると良いかも?

 

 

マルアライメント

1)上腕骨頭前方変位

肩峰に対して上腕骨頭が1/3以上前方に変位している。

 

<主な原因>

・大胸筋・広背筋の硬化・短縮

・肩関節後方関節包短縮+前方関節包伸張位

・肩甲下筋の筋力低下

・肩関節外旋筋群の硬化・短縮

・胸椎後弯・肩甲骨外転位

など

 

 

2)上腕骨頭と肩峰間の距離の短縮

上腕骨頭と肩峰間の距離が1cm以内である。

画像所見から確認する。

 

<原因>

・回旋筋腱板の機能不全・短縮

・腱板に対して三角筋が優位に働いている→三角筋の硬化

など

 

肩甲骨

正常なアライメント

1)脊柱に対して肩甲骨内側縁が軽度上方回旋位(約5°)

 

2)肩甲骨上角はTh2レベルの高さ、肩甲骨下角はTh7レベルの高さ

 

3)前額面に対して約45°内旋位

 

4)前額面に対して約10°前傾

 

5)胸椎棘突起と肩甲棘基部の距離は約7.5cm

マルアライメント

1)脊柱に対して肩甲骨が下方回旋位

肩甲骨内側縁が脊柱に対して下方回旋位、もしくは平行

<原因>

・棘上筋の短縮(肩関節周囲炎や腱板損傷など)

・小胸筋の短縮

・前鋸筋の弱化

などが考えられる

 

2)肩甲骨の挙上・下制

肩甲骨上角の位置がTh2レベルよりも高い、または低い

<原因>

僧帽筋上部線維や肩甲挙筋の短縮/弱化

僧帽筋下部線維や広背筋の短縮/弱化

など

 

3)肩甲骨の過剰な外転・内旋・前傾

<原因>

・小胸筋、大胸筋の短縮

・菱形筋や僧帽筋中部・下部の筋力低下

・胸椎後弯の増加

など

 

 

ちなみに私はその人の生活や職業に合わせて肩甲骨と肩関節の静止アライメントを

診るときには座位でみるか立位でみるかで分けて診ています。

 

 

肩関節の患者さんの際には肩関節や肩甲骨のアライメントをみるのはもちろんですが、

頸部や腰の患者さんでも肩甲骨の評価は必要だと思うのでしっかり評価しましょう。

 

 

今日はここまで!

 

 

ではでは。